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2013/8/9

企業情報 - 部品メーカー

HQMザクセンリング、再建手続き開始

この記事の要約

5月に経営破たんした自動車部品メーカー、HQMザクセンリングの会社更生手続きが1日から開始された。管財人のヨアヒム・エクスナー氏が2日明らかにしたところによると、生産はこれまで通り続ける。早期の再建に向け、複数の投資家と […]

5月に経営破たんした自動車部品メーカー、HQMザクセンリングの会社更生手続きが1日から開始された。管財人のヨアヒム・エクスナー氏が2日明らかにしたところによると、生産はこれまで通り続ける。早期の再建に向け、複数の投資家と交渉を開始しているという。

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ザクセンリングは1958年の設立。もともとは自動車メーカーで、旧東ドイツの国民車「トラバント」を生産していた。東西ドイツ統一後の93年に旧西ドイツの事業家に買収され、部品メーカーとして再スタートしたものの、02年に経営破たんした。06年にはライプチヒに本社を置く自動車部品メーカーのHQMグループに買収された。

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同社は業績の悪化から投資家を探すなど経営の立て直しを図ってきたものの、資金が枯渇し、5月10日に会社更生手続きの適用をケムニッツ区裁判所に申請し、事実上再び倒産した。

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同社の従業員数は現在、派遣社員を含め約300人。独フォルクスワーゲン(VW)がツヴィッカウ工場で生産する「ゴルフ」や「パサート」および他の欧州自動車メーカーに車台や車体部品を供給している。

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エクスナー管財人は、「ザクセンリングは高い技術力を持っており、取引先も一流メーカーだ。また、従業員のモチベーションもきわめて高い」と述べ、再建に意欲を示した。

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