独自動車部品メーカーのエルリングクリンガーは5日、スイス子会社のHug Engineering(以下、Hug)が米国郵政公社(カリフォルニア州)の保有車両約400台に排ガス浄化装置を供給すると発表した。同社のディーゼル排気微粒子フィルター(DPF)は、捕集した粒子状物質を触媒作用を利用して燃焼する仕組みで、炭化水素と一酸化炭素も削減することができるという。
\米国では、カリフォルニア州の大気資源局 (CARB)からDPFの販売認可を取得し、6.34トンを超えるバス・トラックの後付け用DPFを販売できるようになった。このため、同社では北米市場におけるDPFの売上が大幅に伸びているという。Hugはカリフォルニア州のバス・トラック向け後付け用DPF市場で30%を超える市場シェアを確保しているという。
\Hugグループは2012年の売上高で3,660万ユーロ、金利税引前利益(EBIT)では300万ユーロの赤字を計上した。今年は黒字転換する見通しで、4,500万ユーロの売上高に対し、700万ユーロ強のEBITを確保できると見込んでいる。Hugはバス、トラックのほか、船舶や定置型発電設備向けの排ガス浄化装置も生産している。
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