プレス機械世界最大手の独シューラーは16日、樹脂加工・金属成形部品メーカーのクレーマー(ノルトライン・ヴェストファーレン州ヘルツェブロック・クラーホルツ)に納入したサーボプレス機が稼働を開始したと発表した。同設備はシートシェルなどシート構造部品の製造向けで、全長15メートル、高さ11メートル、奥行き8メートル、重量1,000トンと、同社がこれまでに納入したサーボプレス機としては最大の設備となる。
成形テーブルの大きさは長さ8メートル、深さ2.5メートル。部品成型で複数の工程が必要になるため、これだけの長さが必要になるという。クレーマーはこれまで、2基のプレス機を並べて部品を成形していたが、今回のシューラーの設備導入によってすべての工程が1台でこなせるようになった。また、2台のマシンを並べて生産していた時のように機械から機械に部品を移す手間もなくなり、生産効率が大きく改善したという。