独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は13日、電気自動車「eゴルフ」の予約販売を開始したと発表した。価格は3万4,900ユーロから。メディア報道によると、納車は初夏に開始する見通し。
「eゴルフ」は、VWのモデルでは初めてフルLEDヘッドランプを装備している。走行100キロメートル当たりのエネルギー消費は12.7kW。空気抵抗係数(Cw)は0.281に抑えている。
電気モーターの出力は85kW/115PS、最大トルクは270Nm。加速性能は、時速0~60キロメートルで4.2秒以下、時速0~100キロメートルは10.4秒となっている。航続距離は、ルートや運転の仕方、積載重量などによって130~190キロメートルになる。
VWは車載充電池(リチウムイオン電池)に8年または走行距離16万キロメートルの保証を付けている。また、購入から3年間は、他のVWモデルを代車として1 年間に最大30日、無料でレンタルできるサービスも提供する。代車サービスは、電気自動車の航続距離に不安を持つ顧客に対応した措置で、休暇などで長距離を走行する際に需要があると見込んでいる。
■ VW、エレクトロモビリティーの割合を3~4%に
独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は将来的に、電気自動車やハイブリッド車など電気駆動システムを搭載した車両の割合を販売台数の3~4%に引き上げる必要があると試算している。18日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じたもので、VWの未来技術の開発を統括するヴォルフガング・シュタイガー氏がこのほど明らかにした。排ガス規制の強化に対応するためには、VWの生産計画や市場予想などを考慮すると、同社が年1,000万台を販売した場合、30~40万台の電気駆動システム搭載車が必要になるという。