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2014/8/29

企業情報 - 部品メーカー

独ティッセンクルップ、複合材料を使用した軽量ボンネットを開発

この記事の要約

独鉄鋼大手ティッセンクルップのグループ会社で高品質な平鋼に重点を置くティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパは、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と共同で複合材料を使用した軽量のボンネットを開発した。これはVWの市販 […]

独鉄鋼大手ティッセンクルップのグループ会社で高品質な平鋼に重点を置くティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパは、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と共同で複合材料を使用した軽量のボンネットを開発した。これはVWの市販車「ポロ」をベースに開発したワールドラリーカー(WRC)「ポロ R WRC」向けに開発したもので、2017年には市販車向けにも量産できる見通しという。

このボンネットは、鋼鉄とポリマーの複合材料「LITECOR」の使用により市販車のボンネットに比べ約2キログラム軽量化した。LITECORは2枚の鋼鉄版の間にポリマーを挟むサンドイッチ構造で、鋼鉄の強度と軽量な樹脂の特徴を併せ持つ。鉄鋼版とポリマーがはがれにくく、曲げ剛性と座屈抵抗にも優れるため、フランジ成形やヘミング成形といった端を折り曲げるような曲げ加工も可能になるとしている。

ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパによると、同複合材料は、ルーフやドア、ボンネット、後部ドアのような剛性が求められる平らな車体部品に適するほか、内装部品にも活用できる。また、純粋な鉄鋼版よりも軽量なため、コスト重視の量産モデルではアルミニウムの代替材料として投入できると説明している。

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