欧州委員会は11日、欧州連合(EU)域内の輸送接続の改善プロジェクトに総額119億ユーロを投じると発表した。プロジェクトは入札で決定され、2015年2月末まで入札を募る。
欧州委によると、資金は汎欧州運輸網(TEN-T)の中核ネットワークとなる9本の回廊を中心に割り当てられる。具体的には◇94の主要港に道路/鉄道接続を整備◇38の主要空港を主要都市と鉄道で結ぶ◇1万5,000キロメートルの鉄道線を高速鉄道にアップグレード◇ボトルネック解消に向けた35件の越境プロジェクト――を30年までに実現することを目指す。
欧州委のカラス副委員長(運輸担当)は、「輸送は効率的な欧州経済の根幹をなすものであり、景気回復を促進するため輸送接続に投資することはこれまでになく重要となっている。加盟国は輸送接続を改善し、競争力を高め、市民と企業がよりスムーズかつ迅速に移動できるようするための資金を得るチャンスを活用して欲しい」と述べている。