独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは2 月26日、新たに発足したイニシアチブ「FAST(Future Automotive Supply Tracks)」のキックオフイベントを開催した。自動車産業の変化に対応するため、開発の早い段階からサプライヤーと協力するとともに、生産面でも世界の生産ネットワークでサプライヤーとの協力関係を強化し、相乗効果を高めていく意向を示した。
VWのガルシア・サンツ取締役(調達担当)は、本社のあるボルフスブルクにトップサプライヤー100社以上の経営陣を招いた同イベントで、「自動車産業は根本的に変化している。新技術やより短い製品サイクルは我々の業界にとって挑戦である。未来の成功要因の一つは、高効率でグローバルなサプライヤーネットワークを持つことにある」との見解を示した。
同イニシアチブでは、一定の選考過程を経てトップサプライヤーを特定し、開発においてこれまでより早い段階でこれらのトップサプライヤーの意見を反映させていく。また、生産のグローバル戦略においてもサプライヤーとの協力を強化していく。