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2015/5/15

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独ダイムラー、最先端の衝突試験センターを建設

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは12日、シュツットガルト近郊のシンデルフィンゲンに建設中の新しい自動車安全技術センター(TFS)の上棟式を行った。同センターは2013年7月に建設を開始した。投資規模は数億ユーロで、最先端の衝突 […]

独自動車大手のダイムラーは12日、シュツットガルト近郊のシンデルフィンゲンに建設中の新しい自動車安全技術センター(TFS)の上棟式を行った。同センターは2013年7月に建設を開始した。投資規模は数億ユーロで、最先端の衝突試験設備を持つ。試験業務は2016年秋に開始する予定。

新自動車安全技術センターの総面積は5万5,000平方メートルで、中核を成すのは広さ90×90メートルの支柱のない試験ホール。同ホールでは、分岐合流点(ジャンクション)での事故も含む様々な角度での衝突事故や、事故発生前の状況などを再現できるという。自動運転システムによる試験や、大型トラックとの衝突試験なども計画している。また、同センターでは、運転支援システムの試験や、レール上で台車(スレッド)を移動させて行う設備を使った個々の安全システム部品の試験なども実施する計画。

ダイムラーは先進衝突試験センターの建設により、モデル数の拡大による試験増加に社内で対応できるようになるほか、新しい条件の試験を行うこともできる。

シンデルフィンゲンでは2010~2013年にかけて、最新の運転シミュレーション設備や風洞試験設備、音響試験用の新風洞設備を稼働させている。ダイムラーは安全技術センターの開設により、シンデルフィンゲンにおける研究、開発、計画(プランニング)、生産部門の連携をさらに強化する。

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