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2015/9/11

企業情報 - 自動車メーカー

VW、ロシアのエンジン工場が稼働

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは4日、ロシアのカルーガに建設したエンジン工場の操業を開始した。1.6リットルのガソリンエンジンシリーズ「EA211」を生産する。このEA211は、VWのカルーガ工場で生 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは4日、ロシアのカルーガに建設したエンジン工場の操業を開始した。1.6リットルのガソリンエンジンシリーズ「EA211」を生産する。このEA211は、VWのカルーガ工場で生産しているVW「ポロ」とVWのチェコ子会社であるシュコダの「ラピッド」のほか、ロシア商用車大手のGAZがニージニーノブゴロド工場で受託生産しているVW「ジェッタ」とシュコダ「オクタビア」および「イエティ」に搭載される。

新工場への投資は総額で約2億5,000万ユーロ。生産能力は年15万基で、従業員数は400人。面積は3万2,000平方メートルで、1日当たり最大600基を生産することができる。VWは、品質保証システムを構築するために約860万ユーロを投資した。

「EA211」の最高出力は110PSで、先行するエンジンモデルに比べ重量と二酸化炭素(CO2)排出量を10%削減した。

エンジン工場を建設した背景には、外国メーカーの現地生産を促進するロシア政府の政策がある。VWは同国政府と2011年5月末に、2016年からロシアで生産する自動車の30%以上に現地生産したエンジンを搭載することで合意した。

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