ドイツ連邦陸運局(KBA)が6日発表した2015年12月の乗用車新車登録は24万7,355台となり、前年同月に比べ7.7%増加した。2015年通期では前年比5.6%増の320万6,042台だった。
顧客別では、個人の市場シェアが34.2%と前年(36.2%)に比べ減少した。燃料別の市場シェアは、ガソリン車が全体の50.3%、ディーゼル車は48.0%と、前年並みの割合だった。代替燃料車の市場シェアは全体で1.7%となった。内訳は、電気自動車が1万2,363台、ハイブリッド車は3万3,630台(うち、プラグインハイブリッド車:1万1,101台)となっている。
15年通期のブランド別の登録台数は、ドイツ勢はいずれも前年実績を上回った。スマート(68.7%増)、MINI(19.7%増)、ポルシェ(17.1%増)が大幅な2ケタ増、フォード(7.4%増)、メルセデス(5.3%増)、オペル(4.7%増)、VW(4.4%増)、BMW(4.3%増)、アウディ(3.7%増)も増加した。
国外ブランドでは最大手のシュコダが前年比3.7%増の17万9,951台で、市場シェアは5.6%だった。以下、ルノー(11万39台、4.5%増)と現代自(10万8,434台、8.6%増)がともに市場シェア3.4%で続いた。
日本勢では、日産が前年比11.7%増の6万9,835台で最も登録台数が多かった。トヨタは6.2%減の6万5,939台と販売を落としている。マツダは10.9%増の5万8,216台と2ケタの増加だった。このほか、三菱自(42.7%増)、レクサス(26.7%増)、スズキ(11.0%増)が2ケタ増、スバルも5.3%増を確保した。ホンダは6.3%減と振るわなかった。
■ 国内生産・輸出、15年は増加も12月は低調
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、輸出と国内生産は15年通期でそれぞれ3%増、2%増と前年を上回ったが、12月単月では輸出が4%減、生産も1%減と前年同月に比べ減少している。国内受注は12月単月では前年同月比15%増、15年通期では前年比7%増と好調に推移した。