独高級車大手の販売が好調だ。BMW、メルセデスベンツ、アウディはいずれも過去最高を更新した。また、メルセデスベンツはアウディを抜いてBMWに続く2位につけた。
独自動車大手のダイムラーが8日発表した乗用車ブランド、メルセデスベンツの2015年の販売は、前年比13.4%増の187万1,511台に拡大した。販売記録更新は5年連続となる。SUVとコンパクトクラスが好調で、コンパクトカーは前年比25.8%増の58万2,531台、SUVは同26.6%増の52万5,866台と、各セグメントで50万台以上を販売した。
地域別では、中国が前年比32.6%増の37万3,459台と大幅に伸び、同ブランドにとって初めて米国を抜いて最大市場となった。2016年は新型「Eクラス」などが販売のけん引役になると見込んでいる。
アウディの2015年通期の販売は、前年比3.6%増の180万3,250台となり、同社も過去最高を更新した。米国が好調で、前年比11.1%増の20万2,202台を販売した。メルセデスは米国販売の伸びが3.8%増の34万3,088台にとどまったものの、アウディに大きく水をあけている。これに対し、アウディの中国販売は1.4%減の57万889台に縮小したが、メルセデスを20万台近く上回る。
BMWは、BMWブランド単独で前年比5.2%増の190万5234台を販売。BMWグループ(BMW、MINI、ロールスロイス)では同6.1%増の224万7,485台を販売し、BMW単独、グループ全体のいずれも5年連続で過去最高を更新した。なお、自動二輪部門BMWモトラッドも好調で前年比10.9%増の13万6,963台を販売した。