トレーラーなどのけん引棒を生産する独ウエストファリア・オートモーティブは、トレーラー(被けん引車)を連接した自動車の運転をサポートするシステム「Trailer Towing Assistant(TTA)」を開発した。TTAは、独高級車メーカーのアウディの協力を得て開発した製品で、最初にアウディのSUV「Q7」に採用される。
トレーラーを連接した車両のバックや駐車は、ベテランのドライバーでもハンドル操作が難しいとされており、TTAの導入によりドライバーの負担は大幅に軽減される。
ウエストファリア・オートモーティブは、けん引車とトレーラーを連接するけん引棒にリング状のセンサー装置を設置し、両車両の間の角度を計測するシステムを開発した。
例えば駐車時に、ドライバーが車載装置に希望の角度を入力すると、自動制御のハンドル操作で車両を希望のポジションに駐車することができる。ドライバーはブレーキとアクセルペダルのみを操作する。
ウエストファリア・オートモーティブは将来、アウディ以外のメーカーにもTTAを供給していく方針を示している。