英乗用車生産、15年は3.9%増加

英自動車工業会(SMMT)が21日発表した2015年通期(1~12月)の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は前年比3.9%増の158万7,677台となり、2005年以降(159万5,697台)では最も多かった。全体の8割近くを占める輸出向けが2.7%増の122万7,881台と好調だったほか、国内向けも8.1%増の35万9,796台に伸びた。

輸出では、ロシア向けが前年比69.4%減、中国向けも37.5%減と大きく落ち込んだ一方、欧州連合(EU)域内向けは11.3%増と好調で、輸出台数全体に占める割合は57.5%となった。米国向けの輸出も26.5%増と好調だったほか、オーストラリア(53.7%増)、韓国(55.2%増)、トルコ(41.1%増)、日本(35.4%増)向けも大きく伸びた。

■商用車生産は33.3%増、エンジン生産は1.1%減

15年通期の商用車生産は、前年比33.3%増の9万4,479台に拡大した。輸出向けが35.1%増、国内向けも31.6%増と好調だった。

輸出のうち欧州向けは前年比で36.4%増えており、欧州の景気回復が輸出好調に寄与した。欧州向け輸出が全体に占める割合は88%と高く、アジア向けが6.3%で続く。

15年のエンジン生産は、前年比1.1%減の236万8,477基にとどまった。輸出向けが150万基を超え、全体の64.0%を占めた。SMMTによると、輸出のうち、ガソリンとディーゼルエンジンの割合はほぼ半々であるという。

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