独コンチネンタル、ディーゼル車向け尿素センサーの生産開始

独自動車部品大手のコンチネンタルは4日、ディーゼル車の排ガス処理システムで使われる尿素水「アドブルー(AdBlue)」の残量や質、温度を測定するための尿素センサーの生産を開始すると発表した。

ディーゼル車の排ガス処理システムである選択触媒還元(SCR)システムでは、アドブルーを噴射するためのタンクが付いている。アドブルーを噴射して化学反応により排ガス中の窒素酸化物(NOx)を削減する仕組み。

コンチネンタルの尿素センサーはアドブルーに含まれる尿素の量を計測し、エンジンの稼働状況に応じてアドブルーの噴射量を調整するための基盤となるデータを供給する。また、アドブルーは温度が低すぎると適切な化学反応が起こらないため、温度に関するデータも重要になる。さらに、タンク内のアドブルーの残量をセンサーで監視することにより、補充の必要をドライバーに知らせることができる。

同センサーは超音波技術を使っているため、タンクの外から残量を計測することができる。このため、冬季にアドブルーが凍ることによりセンサーが破損したり、センサー部品がタンク内で浸食される恐れもない。

コンチネンタルはこの尿素センサーをドイツのニュルンベルクにある開発センターとチェコのオストラバで2014年に稼働した新センターで開発し、チェコのフレンスタット工場で生産している。

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