スウェーデンのベアリング大手SKFはこのほど、同国のチャルマース工科大学、通信インフラ機器大手のエリクソンと共同で次世代移動通信システム5Gと製造技術の連携に関するプロジェクト「5G Enabled Manufacturing(5GEM)」を実施すると発表した。期間は2年。スウェーデン産業界の長期的な競争力強化を目指す取り組みで、スウェーデン・イノベーション・システム庁(VINNOVA)の助成を受けている。
プロジェクトチームは、SKFのイエーテボリ工場に5G技術を使用した球面ころ軸受のパイロット生産システムを構築する。生産のライフサイクルを「デザイン」「開発」「オペレーション」「メンテナンス」の4段階に分類し、各段階において移動情報通信技術(ICT)インフラや、コネクティビティツール、センサーなどを活用した成功事例(ベストプラクティス)を開発する計画。