ドイツ乗用車新車登録、3月は前年並み

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2016年3月の乗用車新車登録は32万2,913台となり、前年同月(32万3,039台)からほぼ横ばいだった。昨年は4月だったイースター(復活祭)の祝日が今年は3月にあったほか、前年同月は営業日が1日多かった影響があり、独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は、前年との比較は3~4月の2カ月を比べる必要がある、とコメントしている。1~3月の累計は前年同期比4.5%増の79万1,424台だった。

KBAによると、3月の新車登録のうち個人向けは全体の34.6%で、前年同月と比べると3.3%減少した。

ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比6.3%減の6万3,014台と低迷し、市場シェアは19.5%と20%を割り込んだ。ドイツ勢では、スマート(19.5%減)、ポルシェ(11.9%減)、メルセデス(1.0%減)も前年同月を下回った。これに対し、MINI(10.0%増)、アウディ(9.8%増)、BMW(8.0%増)、フォード(3.5%増)、オペル(1.2%増)は登録台数を伸ばした。

日本勢は、レクサス(41.2%増)、三菱自(23.4%増)、日産(16.3%増)、ホンダ(12.6%増)が2ケタ増となり、スバル(3.5%増)も前年を上回った。スズキ(26.0%減)、トヨタ(11.8%減)、マツダ(1.7%減)は振るわなかった。

■ 輸出・国内生産、3月は減少

ドイツ自動車工業会(VDA)によると、3月の輸出は前年同月比8%減の39万6,300台だった。生産も7%減の51万6,100台にとどまった。イースターの大型連休の影響や前年同月に比べ営業日が1日少なかったことが減少の背景にある。国内受注も前年同月に比べ11%減少した。国外からの受注は前年並みだった。

1~3月の累計では、輸出が前年同期比4%減の110万7,900台、国内生産は1%減の146万2,100台となった。

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