独塗装設備メーカーのアイゼンマンは4日、スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズから米国工場の塗装施設を受注したと発表した。総合建設請負業者として塗装設備だけでなく建物も含めた総合的なプロジェクトとなる。
中核となるのは、コンベアシステム「Eシャトル」とオーバースプレー(空気中に飛散したりして被塗物に塗着しない塗料)を捕集するシステム「Eキューブ」。「Eシャトル200」はコンパクトな設計で省スペース化に寄与する。建物の高さも低く抑えることができるため、建設費の負担が小さくなる利点がある。また、「Eキューブ」は、水や化学物質、添加剤を使わずにオーバースプレーを捕集することができる。
アイゼンマンはこのほか、構内運搬システムや、制御技術、ビジュアル化技術、ハイラック倉庫も整備する。
ボルボ・カーズは2015年秋に米サウスカロライナ州のチャールストンに近いバークレー郡で米国初の工場を着工した。2018年から生産を開始する予定で、当初の生産能力は10万台を予定している。