ドイツ政府、新しい水素戦略を発表

ドイツ連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)のアレクサンダー・ドブリント大臣は12日、ベルリンで開いたH2モビリティ会議で新しい水素戦略を発表した。また、中国の万鋼(Wan Gang)科学技術部部長と今回の会議の枠組みで協議し、両国が当該分野で協力することで合意したと明らかにした。

新しい水素戦略は、投資、インフラ整備、イノベーション支援の3つを柱とする内容。具体的には、水素・燃料電池技術に関する国家技術革新プログラム(NIP)の第2次プログラム(NIP II)を通して研究開発や燃料電池車市場の確立を支援する方針であり、BMVIは2016~2018年に1億6,100万ユーロを拠出する。インフラについては、国内の水素ステーションを2023年までに現在の19カ所から400カ所に増やす計画。イノベーションに関しては、現在、支援措置の詳細を詰めており、例えば、物流用の特殊車両、遠隔地などでの電力供給などに燃料電池を使用する研究開発の支援を検討している。

中国との協力では、ドイツ水素・燃料電池国家組織(NOW)と中国自動車研究センター(CATARC)が革新的な駆動技術やインフラ分野で協力を強化する趣意書に署名した。

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