欧州自動車工業会(ACEA)が15日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の3月の新車販売(登録)は、前年比6.0%増の170万674台に拡大した。販売増加は31カ月連続。世界的な経済危機が起こる前の2007年3月に近い水準まで回復している。1~3月の累計は、前年同期比8.2%増の381万9,259台だった。
3月の主要国の販売は、イタリアが17.4%増と大幅な2ケタ増に伸びた。フランス(7.5%増)、英国(5.3%増)も増加した。スペインは0.7%減と前年同月を僅かに下回り、ドイツは0.04%減とほぼ前年並みだった。
主要メーカーでは、最大手のフォルクスワーゲン(VW)グループが前年同月比2.6%増の37万7,945台と小幅の伸びにとどまった。2位のPSAグループは1.4%増、3位のルノーは8.9%増加した。
日本勢では、ホンダ(15.9%増)、マツダ(15.0%増)が2ケタ増、トヨタ・グループ(4.2%増)、スズキ(6.0%増)も前年同月を上回った。日産(3.6%%減)と三菱自(6.1%%減)は前年同月に比べ減少した。