BMWの電気駆動車幹部、中国新興企業が引き抜き

独高級車大手BMWでエレクトロモビリティ(電気駆動車)を開発するサブブランドBMW iの幹部が中国の電気自動車の新興企業フューチャー・モビリティに相次いで引き抜かれている。メディア報道によると、ディルク・アーベントロート氏、ブノア・ヤーコプ氏、ヘンリク・ウェンダース氏の3人がフューチャー・モビリティに転職するという。BMWは独業界紙『オートモビルボッヘ』に対し、3人の退社を認めている。

フューチャー・モビリティがBMW幹部を引き抜くのは今回が初めてではない。『オートモビルボッヘ』紙によると、今年初めには、「i8」プロジェクトの開発部長であったカーステン・ブライトフェルト氏がフューチャー・モビリティの社長に就任することが明らかになった。また、2013年まで中国事業の販売・マーケティン部長として活躍したBMWのダニエル・キルヒェルト氏もフューチャー・モビリティの経営幹部に就任している。

同紙によると、アーベントロート氏はBMW iのプロセス駆動技術の責任者、ヤーコプ氏は2010年からBMW iのチーフデザイナー、ウェンダース氏はBMW iの製品マネジメント副部長を務めていた。

『オートモビルボッヘ』紙によると、フューチャー・モビリティは、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)、欧州高級車中心の中国ディーラー大手である中国和諧汽車、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による合弁会社を母体とするという。

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