メディア調査会社のニールセン・メディア・リサーチによると、ドイツ自動車業界の2016年1‐3月期の国内広告投資(新聞・雑誌・テレビ・ラジオのいわゆるマス4媒体と屋外広告、映画館広告、オンライン広告)は5億3,320万ユーロとなり、前年同期に比べ1.6%増加した。
媒体別では、テレビが1億7,820万ユーロ最も多く、以下、新聞(9,690万ユーロ)、ラジオ(8,750万ユーロ)、オンライン広告(8,480万ユーロ)の順だった。
メーカー別では、フォルクスワーゲン(VW)が7,140万ユーロで最も多く、これは前年同期と比べると3,740万ユーロの増加(112%増)となる。大幅な増額は、排ガス不正問題が理由ではなく、特殊モデル「オールスター(Allstar)」の大規模なキャンペーンをあらゆる媒体を通して展開したことが主因。前年同期には大きなキャンペーン広告がなかった反動もある。
2位のダイムラーは前年同期比15.5%減の4,330万ユーロ、3位のルノーは約15%増の3,690万ユーロ、4位のフォードは4.9%減の3,250万ユーロ、オペルも15.8%減の2,970万ユーロにとどまった。