武蔵精密工業、独鍛造・機械加工部品メーカーを買収

武蔵精密工業(愛知県豊橋市、以下、武蔵)は9日、ドイツの鍛造・機械加工部品メーカーであるヘイ・グループ(Hay Group)を買収すると発表した。米プライベートエクイティ会社のゴアズ・グループからヘイ・グループの資本を取得することで合意した。

ヘイ・グループは1925年の創業で、大型のパワートレイン部品を得意とし、欧州の自動車大手やサプライヤーを顧客にもつ。ドイツ、ハンガリー、スペインの欧州3カ国8拠点でエンジン部品やギア部品などを生産してきたが、このほど中国にも鍛造工場を開設した。

武蔵は、アジア15拠点、米州5拠点、欧州1拠点の計21拠点を通してグローバル事業を展開している。ヘイ・グループの買収により、相対的にプレゼンスの低い欧州地域において事業基盤を強化することができる。ヘイ・グループと武蔵の生産拠点を合わせると、欧州9拠点、アジア16拠点、米州5拠点となる。

また、武蔵の小型・中型鍛造部品と重複しない大型のパワートレイン部品のラインアップ拡充、ヘイ・グループの鍛造加工技術と武蔵の精密加工技術の融合によるユニット商品の開発・競争力の向上、ヘイ・グループの欧州における顧客網を生かした武蔵製品の販売強化など、生産・開発・販売の分野で相乗効果を見込んでいる。

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