Brexitを想定した事業計画は時期尚早=BMW社長

独高級車大手BMWのハラルド・クリューガー社長は12日にミュンヘンで催された株主総会で、英国が2016年6月23日に予定する欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票について、英国の脱EU(Brexit)を想定して傘下の英自動車メーカーであるMINIやロールスロイスの事業戦略の変更を検討するのは時期尚早であるとの見解を示した。英国民が脱EUを選択した場合、BMWは2年の移行期間中に次の行動を決めることになるとし、「現時点で(脱EUを想定した)代替事業案に思いを巡らすことは意味がない」を言明した。

BMWのイアン・ロバートソン取締役(販売・マーケティング担当)はロイター通信に対し、万一の場合(Brexit)に備えた計画は現在持っていないとしながらも、英国がEUを離脱した場合、EU加盟国の従業員が英国拠点に移動する際や、英国の従業員がEU内の拠点に転勤する際などに、労働許可取得などの面で長期的に懸念が出てくるとし、EU残留を支持する姿勢を示した。

BMWによると、MINIの英オクスフォード工場(従業員数:約4,500人)では約70カ国の国籍の従業員が、英国南部にあるロールスロイスのグッドウッド工場(従業員数:約1,600人)では約30カ国の従業員が勤務している。

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