英国政府は5月10日、燃料電池車の普及を支援するため英低排出車両庁(OLEV)を通して200万ポンドの購入補助金プログラムを実施すると発表した。同措置により燃料電池車の普及台数が来春までに最大100台増えると見込んでいる。
同プログラムは、地方自治体や医療機関、警察、消防署、民間企業が燃料電池車を購入した場合、新車価格の最大75%と3年間のランニングコストを助成する内容。リースやレンタル契約でも補助金を申請することができる。実施期間は2017年4月まで。
英自動車専門誌『オートカー』によると、英国で現在、市販されている燃料電池車は現代自動車の「ix35fフューエルセル」とトヨタ「ミライ」の2モデルで、販売価格は「ix35fフューエルセル」が5万3,105ポンド、「ミライ」は6万6,000ポンドとなっている。
英国政府は2014年には水素ステーション12カ所の整備に500万ポンドを支援すると発表した。12カ所のうち2カ所がすでに開設しており、年内に12カ所すべてが運営を開始する見通し。