BMW、「リーチナウ」が米国で好スタート

独高級車大手BMWの北米事業を統括するBMWノースアメリカは2016年5月9日、米シアトルで4月に開始したカーシェアリングの新サービス「リーチナウ(ReachNow)」の登録者数が1カ月で1万3,000人以上に達したと発表した。

BMWグループのカーシェアリング部門を統括するマークス・クリーク部長は新サービスの好調な立ち上がりについて、「自家用車を保有するような快適さを提供するハイグレードのカーシェアリングに需要があることが証明された」とコメントした。

BMWはシアトルで、BMW「3シリーズ」と電気自動車BMW「i3」、MINIブランドの車両の計370台を投入して「リーチナウ」を開始した。「リーチナウ」では、一定の地域内に分散して配置された車両を利用できる従来のカーシェアリングサービスに加え、運転手を付けるサービスや一定のグループでリーチナウの車両を短期あるいは長期に渡り共有することができるといった新サービスを導入した。

リーチナウは年内に北米の他の都市でも「リーチナウ」を開始する計画を明らかにしている。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、都市名は明らかにされていないが、米国の3都市で開始する計画のもよう。

■ リーチナウの経営トップ発表

BMWノースアメリカは同日、シアトルに本社を置く子会社「リーチナウ」の経営トップを発表した。最高経営責任者(CEO)には、交通情報を提供する米INRIX出身のスティーブ・バンフィールド氏が就任する。バンフィールド氏は、INRIXがリアルタイムの駐車場情報提供サービスを提供するParkMeを買収し、路上駐車スペースの情報を提供するサービスを開始するプロジェクトに携わった経験を持つ。

最高顧客責任者(チーフ・カスタマー・オフィサー)には、サンドラ・フィリップス氏が就任した。フィリップス氏はカナダでのカーシェアリングサービスの立ち上げなどの経験がある。

最高財務責任者(CFO)にはジャン・フランソワ(ジェフ)・ガノー氏が就任する。ガノー氏はBMWファイナンシャル・サービスズで、フランス子会社のCFOを務めるなど、様々な金融・管理業務の経験があり、直近までBMWグループの戦略企画部に在籍していた。

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