独自動車部品大手のシェフラーは5月13日、米国の2拠点に総額で8,360万ユーロを投資し、新しい生産棟などを建設すると発表した。米国および世界市場における同社のシステムや部品の需要拡大に対応する。今回の拡張工事により、両拠点では計350人以上を新たに雇用する予定。
オハイオ州のウースター工場には、6,000万ドル(約5,200万ユーロ)を投資して、新しい生産棟を建設するほか、配送業務およびオフィス用のスペースを確保する。今回の措置により、250人を増員する予定。ウースター工場には現在、約1,700人が勤務、自動変速機やトルクコンバーター、トルクコンバーターの部品であるロックアップクラッチなどを生産している。2016年6月に定礎式を行い、2017年に完工する予定。
サウスカロライナ州のフォートミル工場では、既存の2工場のうち、1工場の拡張・近代化に3,650万ドル(約3,160万ユーロ)を投資する。これにより、生産スペースを拡張し、会議室やオフィススペース、社内食堂などを整備する。工場の入口部分も改築する。今回の措置により、100人を増員する計画。同工場では現在、約1,200人が勤務し、転がり軸受、ベアリング部品、カムシャフトフェージングなどを生産している。フォートミルは米国事業の統括拠点でもある。工事は2017年秋に完了する予定。