関西ペイント、トルコの塗料メーカーに資本参加へ

関西ペイント(大阪市中央区)は5月25日、トルコのポリサンホールディングスから傘下の塗料メーカー、ポリサンボヤの株式の最大50%を取得し、持ち分法適用関連会社とする計画について具体的な協議に入ることで合意したと発表した。最終合意の後、両社の取締役会の承認とトルコ当局の認可を経て取引は成立する。関西ペイントはポリサンボヤへの資本参加を通してトルコの建築用塗料市場にも本格参入し、同国における事業のさらなる拡大を目指す。

関西ペイントは事業のグローバル化を継続的に進めており、今回の出資計画も同戦略に沿ったものであるとしている。トルコは今後大きな成長が見込まれており、同社の事業拡大に寄与すると期待している。

関西ペイントはトルコでは、自動車および工業用塗料で事業進出している。ポリサンボヤへの出資により、トルコの建築用塗料市場にも参入する。

ポリサンボヤは建築用塗料や接着剤、シンナーなどを製造・販売している。ポリサンボヤの2015年の売上高は約4億7,200万トルコリラ(約180億円)、営業利益は約5,400万トルコリラ(約21億円)だった。

取引額はポリサンボヤの利払い前税引き前償却前利益(EBITDA)の8.9倍に関西ペイントの出資比率の割合を乗じた金額となる。

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