アウトバーンA9号線の試験区間にレーダーセンサー整備

ドイツの連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)は6月13日、独半導体最大手のインフィニオン・テクノロジーズおよび独電機大手シーメンスのモビリティ部門と高速道路(アウトバーン)A9号線にレーダーセンサー網を構築する契約を締結した。レーダーセンサー網の整備により、交通量や走行速度などに関する高精度の交通データをリアルタイムで収集することができる。

レーダーセンサー網は、A9号線に開設したデジタル技術試験区間に整備する。同試験区間では、車車間通信や車路間通信、自動運転技術などを実際の走行環境で試験することができ、内外の自動車・IT関連企業や研究機関が利用することができる。

今回のプロジェクトでは、さしあたりレーダーセンサー10基を試験区間に整備する計画で、センサー設備は2017年に稼働する予定。BMWI、インフィニオン、シーメンスは今後数年間に数百万ユーロを投資する。また、レーダーセンサーが収集したデータは、BMVIが運営するデータプラットフォーム「mCLOUD」を通して提供し、新興企業なども利用できるようにする。