独自動車部品大手フロイデンベルク傘下のフロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズは6月3日、約1,000万ユーロを投資してトルコのブルサに建設した新工場を稼働させた。新工場の開設により、現地の生産能力を拡大し、より迅速に製品やサービスを提供できる体制を整えた。
トルコはフロイデンベルク・グループの主要顧客である自動車産業が盛んで、ブルサでは同国の自動車生産(年約80万台)の約3分の2を占めている。また、トルコでは、シーリング事業のターゲット市場である発電、鉱業、金属加工、機械、建設産業も成長している。さらに、同社では、トルコから地理的に近い中東諸国における事業拡大も視野に入れている。
フロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズは2004年、ブルサにベアリング産業向けに精密シールを生産する小規模の工場を稼働させた。新工場では同工場を統合し、従業員約220人がエンジンやトランスミッション向けに、エンコーダー、ベアリングシール、ラジアルシャフトシールリングなどを生産する。
フロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズの2015年の売上高は約23億ユーロ。従業員は1万5,000人を超える。