独自動車大手のBMWグループは、ベトナムでの販売が同国の経済成長を背景に大幅に伸びると見込んでいる。BMWグループのアジア事業を統括するアクセル・パネス(Axel Pannes)氏によると、同社ではベトナムにおける販売台数が2017年まで約30~40%伸びると予想している。業界紙『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』(6月19日付、電子版)が報じた。
同紙によると、BMWは1993年にベトナム市場に進出、2015年は1,500台強を販売した。パネス氏は東南アジアにおける自動車販売について、「政治状況に常に左右され、極めて政治が不安定な市場もいくつかあるが、ベトナムについては現時点では極めて前向きに見ている」とコメントした。近年は高い市場成長が続いており、このまま安定傾向が続いた場合、2桁台の伸び率を確保できる可能性があるとの見解も示した。ベトナム政府は2016年に6.7%の経済成長を目指している。また、パネス氏は、ミャンマーの今後についても「極めて明るい(ポジティブ)」とコメント、さらにネパールなど他のアジア諸国への進出も検討していると明らかにした。