独高級車大手のBMWは傘下の超小型車ブランドMINIから電気自動車を発売する計画のもようだ。同社のペーター・シュヴァルツェンバウアー取締役(MINI/モトラッド(二輪)/ロールスロイス/BMWグループ・アフターセールス担当)は独業界紙『オートモビルボッヘ』に対し、「MINIとBMWから純粋な電気自動車を出すことになる」と明らかにした。ただ、発売時期については明らかにしなかった。同紙によると、業界では2017年にまずMINI「カントリーマン」のハイブリッド車を発表すると見られている。
独プライベートバンク、メッツラーのアナリストであるユルゲン・ピパー氏はシュヴァルツェンバウアー取締役の発言について、BMWは2020年以降に新しい電気自動車「iネクスト」を発売すると発表していたため意外だった、とコメントした上で、ダイムラーとフォルクスワーゲン(VW)の独自動車大手が相次いで電気自動車の開発を強化すると発表したことが、BMWにプレッシャーを与えたのではないかとの見解を示す。
BMWはこれまでにMINIの電気自動車を開発し、実証試験も実施してきたが、MINIの電気自動車で得た経験はサブブランド「BMW i」モデルの開発に生かしていた。