ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2016年6月の乗用車新車登録は33万9,563台となり、前年同月に比べ8.3%増加した。
6月のブランド別の登録台数は、BMW(17.2%増)、メルセデス(12.6%増)、フォード(12.0%増)が2ケタ増、アウディも1.0%増の伸びを確保。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は0.2%の微増、スマートは2.9%減少した。
日本勢は、レクサス(64.2%増)、ホンダ(60.5%増)、マツダ(23.9%増)、スズキ(21.0%増)、スバル(12.4%増)が2ケタ増、日産も7.3%増加した。トヨタ(6.2%減)、三菱(4.0%減)は前年実績を下回った。
6月の新車登録のうち、個人の割合は全体の34.8%(前年同月比6.4%増)だった。
(6~7頁の表グラフ参照)
■ 1~6月では7.1%増加
KBAによると、1~6月の乗用車新車登録の累計は173万3,839台となり、前年同期に比べ7.1%増加した。
燃料別では、ガソリン車が前年同期比9.8%増加、全体の51.5%を占めた。ディーゼル車は前年同期比4.3%増で、全体に占める割合は46.9%だった。
ハイブリッド車は2万635台(市場シェア:1.2%、うちプラグインハイブリッド車:0.4%)、電気自動車は4,357台(市場シェア:0.3%)。液化ガス・天然ガス車の市場シェアはそれぞれ0.1%にとどまった。
■ 1~6月は国内生産4%増、輸出は2%増
独自動車工業会(VDA)によると、1~6月の国内自動車生産は前年同期比4%増の302万9,800台。輸出は2%増の230万1,500台だった。
VDAでは2016年通期の自動車生産は前年比1%増の580万台、輸出はほぼ前年並みの440万台(2015年:441万1,400台)になると見込んでいる。
VDAによると、イタリア、スペインなど欧州連合(EU)加盟国への輸出が好調である一方、中国向けの輸出は前年並みにとどまっており、米国向けの輸出(1~5月)は落ち込んでいる。
■ 業界就業者数・業界売上高が増加
VDAによると、2016年4月時点のドイツ自動車業界の業界就業者数(正規従業員)は80万1,100人となり、前年に比べ1万5,600人増加した。1~4月の業界売上高は前年同期比3%増の約1,370億ユーロに拡大、うち輸出高が約880億ユーロを占めた。欧州市場における販売好調が業績を支えている。