仏タイヤ大手のミシュランは4日、メキシコ中部のグアナフアト州レオンに新工場を建設する計画を発表した。乗用車および軽商用車用の高性能タイヤを生産し、メキシコや北米市場に出荷する。建設投資は4億5,000万ユーロ(5億1,000万ドル)。2016年下半期に着工し、2018年第4四半期に生産を開始する予定。
レオン工場は、ミシュラングループにとって北米で21カ所目、世界では61カ所目の工場となる。同社は販売市場に可能な限り近い場所でタイヤを生産する戦略を取っており、新工場の建設も同戦略に沿ったもの。
レオン工場で生産する高性能タイヤの大部分は新車向け。同工場から車で約3時間以内の近距離に大手自動車メーカーの工場が18カ所ある。生産規模は段階的に引き上げていく計画で、当初は年400万~500万本を見込んでいる。
ミシュランは現在、米国、カナダ、メキシコの3カ国に約2万3,000人の従業員を抱えている。