GKNドライブライン、ポーランドで新生産棟を稼働設

英駆動系自動車部品大手のGKNドライブラインは4日、ポーランド南西部のオレシニツァに建設していた新生産棟を稼働させたと発表した。生産能力の増強により、同地域における高性能なサイドシャフトとプロペラシャフトの需要拡大に対応する。新生産棟の建設は、ポーランド事業を拡大する戦略の第1フェーズに位置付けられる。

新生産棟は、等速ジョイント(CVJ)を生産している既存のオレシニツァ工場に隣接する場所に建設された。面積は1万4,280平方メートルで、当初の従業員数は約50人。メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン(VW)グループ、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、ゼネラルモーターズ(GM)、ボルボなどの自動車大手に駆動系部品を供給する。

鋳造設備を増設する計画で、フル稼働体制になると新生産棟の生産能力はサイドシャフトで年1,000万本以上、プロペラシャフトで100万本以上となる。同拠点では、顧客に試験やアプリケーションエンジニアリングのサポートサービスを提供することもできる。

GKNは現在、ポーランドに従業員約1,000人を持つ。オレシニツァ工場の生産増強により、同国の従業員数は今後3~4年以内に1,400人に拡大する見通し。

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