ロンドン・タクシー、新工場で「TX5」生産

中国自動車大手、吉利汽車の英タクシー製造子会社ロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)は、英ウェスト・ミッドランズ州のアンスティに3億ポンド(約3億9,000万ユーロ)を投資して工場を建設する。新工場ではゼロエミッション走行が可能な新モデル「TX5」を生産する。「TX5」は2017年末に英国で発売し、2018年には輸出も開始する計画。LTCはさらに、ゼロエミッション走行が可能な軽商用車の開発・生産も視野に入れている。

吉利汽車は傘下にスウェーデンの乗用車大手ボルボ・カー・コーポレーションも持つ。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、「TX5」にはボルボの技術も多く採用されるという。

同紙によると、「TX5」は7人乗り(運転席も含む)で電気モーター(出力110kW/150PS)と1.5リットル3気筒エンジンを搭載する。電気モーター単独での航続距離は70マイル(約110キロメートル)強。3気筒エンジンはレンジエクステンダーとして機能し、発電した電力を車載電池に充電する。車載電池はプラグイン対応タイプを搭載し、外部電源から充電することもできる。

『フランクフルターアルゲマイネ』紙によると、LTCは現在、現行モデル「TX4」を年約1万2,000台生産し、世界60カ国に輸出している。

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