独シュレマー、インドに生産進出

ケーブル保護管などを製造する独シュレマーはこのほど、インド南東部のポンディシェリ連邦直轄領に現地法人シュレマー・テクノロジー・インディアを設立したと発表した。現地企業のTubicorとTubecraftの2社を買収し、2カ所の生産拠点を確保した。

インド市場向けの製品はこれまでドゥバイから供給していたが、取引先から現地生産を求める声が強まっていたことから同国への生産進出を決めた。今回の買収により、シュレマーの工場数は世界25カ所に拡大。また、BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)の4カ国すべてに工場を持つこととなった。

インド工場では蛇管(蛇腹状の表面積を大きくした管)と射出成形による特殊な樹脂部品を生産する。製品は自動車業界だけでなく、白物家電や医療機器向けにも供給する。両拠点ではこれまで蛇管を年1,800万メートル生産していた。シュレマーは今後さらに両拠点の設備を増強・近代化し、生産能力を拡大する方針を示している。

また、シュレマーのヨゼフ・ミンスター最高経営責任者(CEO)はインド事業をさらに拡大するため、2018~2019年にはインド西部に、そのさらに2年後には北部にも進出する見通しを示している。

上部へスクロール