欧州商用車販売、6月は13.3%増

欧州自動車工業会(ACEA)が7月28日発表した2016年6月の商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における新車販売は前年同月比13.3%増の22万3,519台に拡大した。販売増加は18カ月連続。バスを除くすべてのカテゴリーで前年実績を上回った。主要5カ国では、イタリア(29.9%増)、スペイン(14.5%増)、ドイツ(11.3%増)、フランス(11.1%増)が2ケタ台の伸びとなり、英国(2.8%増)も小幅ながらも増加を確保した。1~6月の累計は前年同期比13.5%増の117万263台だった。

6月のカテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比14.2%増の18万7,158台となり、34カ月連続の増加となった。

3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比10.3%増の3万3,031台。イタリア(53.9%増)とフランス(15.7%増)が大幅な伸びを示し、ドイツ(5.9%増)と英国(1.7%増)も前年同月を上回った。スペイン(6.6%減)は前年実績を下回った。

6トン以上の大型トラックは、前年同月比13.0%増の2万6,122台。イタリア(62.7%増)、フランス(17.9%増)、ドイツ(9.8%増)、英国(1.1%増)が伸びたものの、スペイン(15.7%減)は2ケタ台のマイナス成長となった。スペインは、政府の支援策を背景に2015年6月の前年同期比伸び率が105.0%増と大幅な伸びを示したことへの反動が出た。

バスは、前年同月比4.8%減の3,330台。フランス(30.2%減)の落込みが大きかった。スペイン(34.2%増)、ドイツ(29.4%増)、英国(12.3%増)が2ケタ台のプラス成長、イタリア(1.1%増)はほぼ前年並みだった。

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