シートカバーなど自動車の内装部品を製造するポルトガルのコインドゥ(Coindu)はこのほど、ドイツの皮革メーカー、ヘヴァ・レーダー(HEWA Leder)の資本の51%を取得したと発表した。これにより、皮革の加工から裁断、縫製まで一連の工程を内製化できるようになる。
ヘヴァ・レーダーは1984年の設立。高級車大手のBMWやロールスロイス、BMWモデルをベースにした独自モデルやアフターマーケット用のチューニング部品を販売するアルピナなどに製品を供給している。本社のあるレーハウとブラント=エルビスドルフの国内2カ所に工場を持つ。
コインドゥは買収後も2工場を維持し、数年以内に生産能力を増強する方針を示している。また、ヘヴァ・レーダーの経営は今後、同社に49%を出資するマークス・アーデルマン氏とコインドゥのドイツ法人のステファン・C・クラッツァー社長による2頭体制とする。
コインドゥは1988年の設立。昨年は2億9,300万ユーロの売上を計上している。従業員数は約4,000人。ポルトガル、ルーマニア、メキシコに工場を持つ。