ドイツ乗用車新車登録、7月は3.9%減少

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2016年7月の乗用車新車登録は27万8,866台となり、前年同月に比べ3.9%減少した。前年同月に比べ営業日が2日少なかったことが影響した。1~7月の累計は前年同期比5.4%増の201万2,705台だった。

7月の新車登録を燃料別に見ると、ガソリン車は前年同月に比べ0.8%減少し市場シェアは51.1%、ディーゼル車は7.3%減少し全体の47.1%を占めた。ハイブリッド車は前年同月比26.8%増の3,625台(うち、プラグインハイブリッド車は7.6%増の1,016台)に伸びた。電気自動車は18.4%減の785台にとどまった。

顧客別では、法人が全体の64.3%(4.1%減)、個人向けは35.6%(3.5%減)を占めた。

ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が12.6%の減少。メルセデス(5.6%減)、BMW(3.2%減)、オペル(9.0%減)、スマート(15.8%減)も販売を落とす中、ドイツ勢では、MINI(14.0%増)、フォード(12.2%増)、アウディ(1.1%増)はプラス成長を確保した。

日本勢は、レクサス(83.0%増)、スズキ(28.2%増)、トヨタ(11.8%増)が大きく伸びた。ホンダ(8.7%減)、マツダ(3.4%減)、三菱自(17.0%減)、日産(2.0%減)、スバル(4.0%減)は前年同月を下回った。

■ 輸出・国内生産も低調、工場の夏季休暇も影響

独自動車工業会(VDA)によると、7月の国内生産は前年同月比23%減の41万900台、輸出も18%減の33万3,700台と大きく落ち込んだ。営業日が前年同月に比べ2日少なかったことに加え、昨年は8月に実施した夏季休暇を今年は7月に取り入れた工場があったことも影響した。1~7月の累計では、国内生産が前年同期比1%減の261万9,200台、輸出も前年並みの343万9,300台にとどまった。

国内受注は7月が前年同月比17%減と大きく落ち込んだものの、1~7月の累計では前年同期比1%減にとどまった。国外からの受注は7月が1%減、1~7月の累計では1%の増加だった。

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