独高級車大手のBMWはV型8気筒エンジンを印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)に供給するもようだ。BMWグループ内のV8エンジン需要が減り、コストが上昇していることから、外部企業に供給することにより生産規模を増やし採算を改善する方針であると見られている。米自動車専門誌『オートモービル』(電子版、7月22日付)が報じた。
同誌によると、BMWはV型8気筒ツインターボエンジンのアップグレード版をJLRのハイエンドモデルに供給するもよう。現行の4.4リットルV8エンジンは出力450~600hpのスペックを持っている。アップグレード版は4.0リットルエンジンで、現行エンジンに比べて低燃費であると同時に出力とトルクが向上していると見られている。
同誌によると、V8エンジンはこれまでV6エンジンとの部品共有化により、比較的良好なコスト効率を確保してきたが、エンジンの小型化が進む中でV8エンジンの需要は減り、部品の共有化も困難となってきたことが、BMWがV8 エンジンの外部供給を検討する背景にある。