ZF、独イベロに資本参加・ライダー技術を取得

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは2日、自動運転技術に必要なライダー(LiDAR)技術などを得意とする独イベロ・オートモーティブ・システムズ(以下、イベロ)の資本の40%を取得したと発表した。

ライダーは、レーザー光を用いて障害物を検知する技術で、光が物体に届き反射光が帰ってくるまでの時間から対象物までの距離を計測する。レーダーに類似した技術で、レーダーでは電波、ライダーでは光を使って物体までの距離を計測する。

イベロは2009年の設立でハンブルクに本社を置く。ライダー技術や自動運転システム向けの環境認識ソフトウエアの開発を得意とし、大手自動車メーカーを顧客に持つ。

ZFのゾンマー社長はイベロの買収について、「ライダーは周辺環境や物体の認識技術において不可欠の技術。ライダーセンサーは我々がこれまで使用してきたレーダーおよびカメラ技術を補う。3つのセンサー技術の融合は周辺環境認識で優れた結果をもたらすとともに、自動運転技術の前提となる」と説明した。

ZFによると、センサーおよび環境認識技術の市場拡大に伴い、イベロの従業員数は現在の50人から中期的に250人に拡大する見通し。また、自動運転コンピレンスセンター(AD-CC)を設立し、高度自動運転および自動運転用の製品の量産・販売を目指す。

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