独ボッシュ、電動スクーターのシェアリングサービスに参入

独自動車部品大手のボッシュは3日、ドイツの首都ベルリンで電動スクーターのシェアリングサービス「Coup」を開始したと発表した。まずは電動スクーター200台を市内に配置する。スマートフォンのアプリで近くにあるスクーターを検索・予約し、決済することもできる。ヘルメットが入っているスペースの開錠や、発進もスマートフォンのブルートゥース機能を利用して行う。

スクーターの最高速度は時速45キロメートルに制限されており、21歳以上で乗用車または自動二輪の免許証を持っているドライバーであれば誰でも同サービスを利用することができる。シートの下にヘルメットと交換用バッテリーが入っており、将来は2つ目のヘルメットも用意する計画。航続距離は100キロメートルで、バッテリーの充電はCoupが行う。料金体系は、30分3ユーロ、1日20ユーロの分かりやすいフラットレートとした。

■ 台湾のゴゴロ、ボストン コンサルティング グループと協力

ボッシュは新規事業の立ち上げに伴い、子会社Coup(出資比率:100%)を設立した。

車両は、台湾のスマートフォンメーカーHTCの元幹部が立ち上げた電動スマートスクーターメーカーのゴゴロ(Gogoro)が供給する。

プラットフォームの構築・運営では、米経営コンサルティング大手ボストン コンサルティング グループ(BCG)が立ち上げたコーポレートベンチャー子会社BCGデジタル・ベンチャーズと協力した。

Coupは実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)を市場投入するMVPコンセプトで事業を立ち上げた。今後、市内のどの地域で利用が多いかなどの状況を分析してサービスを改善するとともに(Test and Lernメソッド)、徐々に事業規模を拡大していく方針を示している。

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