独自動車大手のフォルクスワーゲンは同国北西部のエムデン工場で8月8、9日の2日間、シートの供給不足を理由に生産ラインの操業を停止した。今後の供給状況によっては労働時間の短縮を実施する可能性もあるとしている。
同工場では中型車「パサート」を1日あたり1,250台生産している。シートは、VW子会社のSitechがエムデンにある工場で運転席、助手席、後部座席を組み立てているが、Sitechのサプライヤーによるシート部品の供給に支障が出ているという。
VWのエムデン工場には従業員約9,000人、Sitechでは約450人が勤務している。VWの広報担当者は、8月20日頃までは生産を継続できる見通しだが、シートの供給状況によっては両社の工場で8月下旬に時短を導入する可能性もあると説明している。