独自動車部品大手のマーレは8日、産業用フィルター部門を米フィルターメーカーのフィルトレーション・グループに売却すると発表した。取引価格は公表していない。同部門の従業員数は約900人で、うち約410人がドイツのエーリンゲンに勤務している。
マーレは昨年秋に産業用フィルター部門を売却する方針を明らかにしていた。同部門の製品は工業用や食品メーカー向けなどに広がっており、マーレの中核事業である自動車分野との共通点が少ないことを理由としている。なお、エーリンゲンの拠点に勤務する自動車部門とエンジン関連事業の従業員約370人は今回の取引の対象外となる。
フィルトレーション・グループは米マディソン・インダストリーズの子会社で、医療、産業、自動車、空調など幅広い分野に顧客を持つ。世界20カ国に80の拠点を展開している。