VWとハンブルク市、戦略モビリティーパートナーに

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とドイツのハンブルク市は8月29日、戦略モビリティパートナーシップに関する覚書(MoU)を締結した。都市部における移動(モビリティ)をより安全で効率良く、また、環境負荷が低く、信頼性の高いものとするための革新的な対応策について3年間協力する。今回の提携は、旅客輸送だけでなく、貨物輸送も対象とする。

両者は、助成プロジェクトへの共同参加などを通して、モビリティコンセプトやデジタル技術、自動運転技術などの開発・実証試験などで協力していく計画。

今回の提携の一環として、ハンブルクの近距離交通運営会社2社とVW傘下の商用車大手MANは電気バスの開発で協力する方針を固めた。また、VWとハンブルク市は欧州連合(EU)による助成プロジェクト「mySMARTlife」に共同で応募し、フィンランドのヘルシンキ、フランスのナントとともに同プロジェクトの参加都市に選ばれた。

ハンブルク市にとってVWとの協力は、高度な交通システムの開発を進める同市の戦略に沿ったもので、2021年のITS(高度道路情報システム)世界会議の誘致にも寄与すると期待している。