ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2016年8月の乗用車新車登録は、前年同月比8.3%増の24万5,076台だった。大幅な増加には、前年同月に比べ営業日が2日多かったことや、昨年は8月に実施した夏季休暇を今年は7月に取り入れた工場があったことの影響がある。1~8月の累計は前年同期比5.7%増の225万7,781台だった。
8月の新車登録のうち、ガソリン車は全体の52.6%、ディーゼル車は全体の45.3%を占めた。ハイブリッド車は3,927台(前年同月比84.5%増)で、そのうち、プラグインハイブリッド車は836台(同:46.7%増)だった。電気自動車は895台(7.7%増)。液化石油ガス(LPGガス)車は42.9%減、天然ガス車も30.9%減と大幅に後退した。
顧客別では、個人向けが前年同月比で18.7%増え、全体の38.1%を占めた。
ブランド別では、ドイツ勢は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が16.3%増、メルセデス(13.3%増)、ポルシェ(13.2%増)、MINI(12.4%増)も大幅に増えた一方、スマート(11.2%減)、BMW(4.5%減)、オペル(3.2%減)は前年同月に比べ落ち込んだ。
国外ブランドでは、サンヨン(66.5%増)、アルファロメオ(59.8%増)、フィアット(32.8%増)、テスラ(31.5%増)が大幅な2ケタ増。DS(43.0%減)、ボルボ(20.5%減)、ルノー(12.1%減)、シュコダ(7.4%減)は低迷した。
日本勢は、レクサス(59.7%増)、トヨタ(26.6%増)が大幅に伸びたほか、日産(17.3%増)、スズキ(13.1%増)、マツダ(12.7%増)、スバル(10.6%増)、ホンダ(8.5%増)、三菱自(3.2%増)も前年同月を上回った。
■ 輸出・国内生産も増加、営業日2日増や工場の夏季休暇が影響
独自動車工業会(VDA)によると、8月は生産や輸出台数にも営業日が2日多かったことや夏季休暇の影響が現れた。
8月の国内生産は前年同月比25%増42万2,000台、輸出も同20%増の32万4,400台と大幅に増えた。1~8月の累計では、国内生産が2%増の386万1,000台、輸出は1%増の294万3,200台だった。
国内受注は、8月が前年同期比6%増、1~8月は前年並み。国外受注は、8月が2%増、1~8月は1%の増加だった。