Valeo

仏自動車部品大手のヴァレオは9月29日、自動運転車のプロトタイプ「クルーズ4U」が、首都パリの環状道路における24時間連続テスト走行に世界で初めて成功したと発表した。走行距離は約766kmで、全長35kmの環状道路を20回走行したことになる。「クルーズ4U」は、このうち99%の距離と時間において自動運転モードで完走した。パリの環状道路は、車線間を走るスクーターやオートバイ、渋滞、道路工事、右側優先、高速道路への短い出入り口など、自動運転を困難にするポイントがたくさんある。「クルーズ4U」は、カメラ、レーダー、赤外線スキャナーを組み合わせることで、10cmの至近距離から200m遠方にある障害物などを探知するができる。また、搭載されたアルゴリズムベースの高性能ソフトウエアは、周辺環境のデータをリアルタイムで処理・分析し、車が瞬時に対応できるようにしている。