自動運転の倫理委員会、第1回会議を実施=ドイツ

独連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)のドブリント大臣の主導で発足した自動運転に関する倫理委員会が9月30日に第1回目となる会議を開いた。同委員会は、自動運転システムをプログラミングするためのガイドラインを作成する。

この倫理委員会は、倫理、法律、技術などの分野の研究者や専門家14名で構成され、例えば、法律学、情報科学、哲学、神学、交通分野の専門家や、消費者保護団体、業界団体の代表などが参加している。委員長には、連邦憲法裁判所の元裁判官であるウド・ディ・ファビオ氏が就任した。

ドブリント運輸大臣は自動運転のガイドラインを作成するにあたり2つの基本方針として、◇物的損害が常に人的損害の先に来る◇例えば大きさや年齢などによる人の分類があってはならない――を挙げた。また、自動運転により交通の流れが改善し、交通の安全性が大幅に高まり、交通事故件数が大きく減少することは確実だ、ともコメントした。

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