独自動車大手のダイムラーは13日、ポーランド南西部のヤボルにエンジン工場を建設すると発表した。建設投資は約5億ユーロ。メルセデス・ベンツブランドの乗用車向けに4気筒エンジンを生産する。2017年に着工し、2019年から生産を開始する予定。
ヤボルはヴロツワフから西に約70キロメートルに位置する。新工場はダイムラーの乗用車部門メルセデスベンツ・カーズにとってポーランド初の工場となる。メルセデスベンツ・カーズの生産・サプライチェーン管理を担当するマークス・シェーファー取締役はポーランド工場の建設について、「パワートレイン生産の国際化を進めるもので、世界的な生産ネットワークの柔軟性と効率をさらに向上させる」とコメントした。
新工場では、生産のデジタル化を目指す取り組み「インダストリー4.0」の最新の業界標準を採用する計画であり、ダイムラーは同拠点をエンジン生産のベンチマーク工場として位置付ける意向を示している。