独シェフラー、米IBMと戦略提携

独自動車部品大手のシェフラーは4日、米IT大手のIBMと戦略提携したと発表した。あらゆるものをネットワークでつなぐモノのインターネット(IoT)の分野に対応するための措置で、シェフラー製の部品やシステム、機械をネットワークで連携し、社内の作業・生産効率の改善や、顧客向けの新たな事業モデルの開発などに取り組む。両社は最初の取り組みとして、デジタルプラットフォームを構築した。シェフラーは10月から、同社のすべてのデータベースのサービスを同プラットフォーム経由で運営している。

具体的には、風力発電設備用タービンや、鉄道車両用のベアリング、自動車用のエンジン、トランスミッション、シャーシ、工作機械などのリアルタイム分析や保守サービスなどにIoTを活用する計画。例えば、風力発電設備のタービンを回転させるために必要な大型ベアリングは交換に手間がかかるが、風力発電設備や部品の状況をセンサーによりリアルタイムで監視し、適切な交換時期を風力発電設備のオペレーター会社に事前に知らせることができれば、タービンの故障による風力発電設備の運転停止といった事態を回避することができる。

また、工場内の機械や輸送機器、あるいは、各工場をサプライヤーチェーン全体と連携させ、社内の作業・生産効率の改善に向けIoTを活用する。

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